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夜間頻尿アプリ開発

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夜間頻尿とは?

夜間頻尿とは?

夜間頻尿は、「夜間排尿(おしっこ)のために1回以上起きなければならないという訴え」と定義されています。加齢に伴い起こることから、これまで単なる老化現象と思われてきました。しかし、最近の調査で、実際には若い方にも起こり、生活習慣病(肥満、高血圧、糖尿病など)の始まりのサインだったり、腎機能・心機能など臓器の衰えの段階を表したりしていることが明らかとなってきました。このことは、夜間頻尿をモニタリングすることで、健康を取り戻すきっかけにつながることを意味しています。夜間頻尿の病態・原因を知るには、排尿日誌(24時間の排尿した時間、尿量をすべて記録するもの)が重要です。

夜間頻尿とは?

また最近、夜間排尿回数、就寝後夜間第一尿(覚醒)までの時間(HUS; hours of undisturbed sleep)といった簡単な指標が有用であることが明らかなりました。夜間頻尿の原因には、①夜間多尿(夜中に産生される尿量の増加)、②過活動膀胱(尿をためる膀胱が小さくなる)、③睡眠障害(睡眠の質の低下)の3つがあり、以下に解説します。

1.夜間多尿

1.夜間多尿

通常、夜間は十分な睡眠時間を確保するため、脳から抗利尿ホルモンが分泌され、腎臓に作用し、夜間の尿量は少なく濃縮尿となります。そのため、朝一番の尿は黄色いのが通常です。年齢に伴い、夜間のホルモンの分泌量が低下し、昼と夜の尿量が逆転します。これが、年齢に伴う夜間多尿の原因です。一方、若い方でも、水分の摂りすぎや、生活習慣病、内科疾患、薬剤性(利尿薬など)を原因として夜間多尿となります。例えば、下肢のむくみは、床に就いて後、心臓へ水分が戻り、夜間多尿の原因となります。若年者では一日尿量の20%、65歳以上では33%を越える場合、夜間多尿と定義されます。このような夜間多尿が、夜間頻尿の成因の80%と言われます。規則正しい生活、夕方の歩行、水分コントロール、下肢のむくみのある方は日中の運動や弾性ストッキングの着用により改善がのぞめます。

2.過活動膀胱

過活動膀胱は、尿切迫感(がまんできない尿意)を必須とした症状で、膀胱容量が小さくなり、排尿回数が増え、通常は夜間頻尿を伴います。過活動膀胱も、年齢とともに増え、40歳以上の8人に一人に起こるとされています。過活動膀胱は、以下の過活動膀胱症状質問票(Overactive Bladder Symptom Score: OABSS)で簡単に診断することができます。週に1回の尿意切迫感とトータルスコアが3点以上となると、過活動膀胱と診断されます。

<過活動膀胱症状質問票>

3.睡眠障害

夜間頻尿と睡眠障害は鶏と卵の関係にあります。特に高齢者は睡眠が浅く、そのため尿意を感じ、尿(おしっこ)のために起きることになります。これを中途覚醒といいます。睡眠障害には、寝つきが悪い入眠障害もありますが、夜間頻尿は入眠後の排尿のための覚醒ですので、中途覚醒の原因となります。就寝後夜間第一尿(覚醒)までの時間(HUS; hours of undisturbed sleep)は夜間頻尿に伴う中途覚醒の指標となります。HUSが3時間未満だと睡眠の質が低下し、日常生活に影響がでるといわれています。睡眠障害の中で、閉塞型睡眠時無呼吸症候群(大きないびきをかく方)は特に頻度の高い夜間頻尿の原因です。

夜間頻尿アプリのアプリ名が“Uナイト”に、アイコンデザインが支援者様の投票でデザインAに決まりました。

Uは英語のUrine(尿)の頭文字、ナイトは文字通り夜という意味です。
アイコンのデザインも夜をイメージして月を、重なるしずくは尿、膀胱をイメージしています。

アイコンデザイン

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