琉球大学医学部 システム生理学講座|当教室は排尿生理に着目して、世界的な研究に取り組んでいます。

国立大学法人琉球大学医学部 システム生理学講座

〒903-0215 沖縄県中頭郡西原町字上原207番地
TEL:098-895-1110 FAX:098-895-1403

一般の皆様へ・企業の皆様へ

一般の皆様へ・企業の皆様へ

一般の皆様へ

当講座で研究している 代表的なおしっこの病気について

いずれもなおりにくい または 有効なお薬がない排尿障害(はいにょうしょうがい)疾患です。


間質性膀胱炎(かんしつせいぼうこうえん)とは?

膀胱鏡所見:五月雨状出血
(膀胱鏡所見:五月雨状出血)

頻尿(尿の回数が多い)、尿意切迫(強い尿意)、痛み(主に尿がたまった時)が主な症状で、人口の0.01-2.3%が罹患する難病です。男性と比べて女性に多いのが特徴です(約5倍)。自己免疫(アレルギー説)とかが成因として言われていますが一般的に原因不明です。本邦で推定25万の患者がいると言われます(沖縄県内推定2000人)。膀胱粘膜に潰瘍を伴うハンナ型は国の指定難病疾患で、本邦で推定2000人とも言われます。現時点で最も有効な治療が、膀胱水圧拡張術(電気焼灼)です。三環系抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー剤(トシル酸スプラタスト)などの内服薬、dimethyl sufoxide(DMSO)の膀胱注入療法などが行われますが、特効薬はなく対症療法が主です。当講座では、創薬、新たな治療法の開発に取り組んでいます。

低活動膀胱(ていかつどうぼうこう)とは?

多量の残尿を認めます
(多量の残尿を認めます)

膀胱の収縮する力が低下し、残尿(尿が残る)を伴う病態で、放置すると水腎症(尿の流れが悪くなる)、腎不全に至ることもあります。加齢、糖尿病、下部尿路閉塞(前立腺肥大症、骨盤臓器脱などによる出口のつまり)、手術(直腸がん、婦人科手術)が主な原因です。有効な薬剤は少なく、二段排尿(尿が残っているので二度に分けて排尿すること)、導尿(尿道から管を入れて尿を出すこと)が主な治療法です。当講座では、創薬、新たな治療法の開発に取り組んでいます。

腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)とは?

尿道の出口が緩んで尿が漏れています
(尿道の出口が緩んで尿が漏れています)

咳やくしゃみをした際に尿が出てしまう疾患です。尿道が短い女性に特徴的な疾患です。加齢や出産を契機に出現します。軽症例では、骨盤底筋訓練(こつばんていきんくんれん)で改善しますが、こちらも有効な薬剤は少なく、中都度以上になれば手術療法(メッシュにより尿道つり上げ術)が主となります。当講座では、創薬の開発に取り組んでいます。

難治性過活動膀胱(なんちせいかかつどうぼうこう)とは?

膀胱壁が厚くなり、小さくなっています
(膀胱壁が厚くなり、小さくなっています)

週に1回以上の尿意切迫(強い尿意)を伴ういわゆる過活動膀胱患者は、本邦で推定1000万人いるといわれます。そのなかで、薬物(抗コリン薬、β3作動薬)を12週間内服しても改善しない症例を難治性過活動膀胱と言います。難治性過活動膀胱には、本邦では磁気刺激療法、仙骨神経(せんこつしんけい)電気刺激療法、ボツリヌス毒素治療法が保険適応となっています。当講座では、低侵襲治療法の開発に取り組んでいます。

男性更年期障害(加齢男性性腺機能低下症候群:かれいだんせいせいせんきのうていかしょうこうぐん)とは?

図:日本内分泌学会ホームページより引用
(図:日本内分泌学会ホームページより引用)

中高年男性で「なんとなく不調」「突然のほてりや発汗」などが続けば、男性更年期障害(加齢男性性腺機能低下症候群、LOH症候群)が原因かもしれません。男性ホルモン(テストステロン)は一般的に中年以降、加齢とともに穏やかに減少します。症状は様々で個人差が大きいですが、気分が沈むなどの精神症状、ほてりや動悸といった身体症状、性欲減退、勃起障害(ED)などの性機能症状がみられる事があります。 診断は質問紙票や採血で行い、治療は漢方や男性ホルモン補充療法などを行います。当講座では、男性更年期障害の臨床研究に取り組んでいます。

宮里実 泌尿器科外来を担当しています。

ハートライフ病院 木曜日午前 098-895-3255
ちばなクリニック 土曜日午前 098-939-1301
西崎病院 第一火曜日午前 098-992-0055
※初めて受診される場合、「紹介状(診療情報提供書)」と「事前予約」が必要となります。

黒部匡広 泌尿器科外来、性機能専門医外来を担当しています。

西崎病院 金曜日午前 098-992-0055
https://iwakikai.net/nishizaki/outpatient#doctor_table

企業の皆様・一般の皆様へ

本学(当講座)は、企業の皆様、一般の皆様からの寄附金を受入れています。

寄附金は、本学の学術研究に要する経費、教育研究の奨励に供する経費及びその他本学の業務遂行に要する経費に充てさせていただきます。
寄附金による研究成果は、直接寄附して頂いた方に還元されるものではありませんが、本学の研究水準を押し上げ、ひいては社会に還元されるものです。

適正な産学官連携活動の促進と倫理の遵守に取り組み、社会に対するこれらの透明性をより一層高めるために国立大学附属病院長会議が策定した「企業等からの資金提供状況の公表に関するガイドライン」に従い、本学における企業等からの資金提供状況は毎年公表されます。

一般の皆様でも、例えば1千円からの寄付も可能です。
また、所得税法上の控除の対象となります。


寄附のお願い

寄附金とは

琉球大学の人材育成及び研究者への助成など,学術研究および教育研究の充実・発展及び地域活性化のために活用することを目的とし, 企業や個人の皆様方にご支援をお願いする寄附金のことです。


受入れの制限

次の条件が付されている場合は受け入れることができません。

  • 寄附金により取得した財産を無償で寄附者に譲与すること
  • 寄附金による学術研究の結果得られた特許権,実用新案権,意匠権,商標権及び著作権その他これらに準ずる権利を寄附者に譲渡し,又は使用させること
  • 寄附金の使用について,寄附者が会計検査を行うこと
  • 本学の教育研究及び業務運営上支障がある条件

寄附金の流れ

  • 寄附者は,寄附申請書(WORD形式PDF形式)をご記入のうえ,寄附の目的に応じて各学部等の受入担当部署へ郵送等でご提出ください。(寄附金の受入手続きは各学部等で行われます。)
    ※寄附金の一部を本学の事務管理費等に使用させていただいております。
  • 本学より,振込依頼書を発行し,寄附者へ送付いたします。
  • 寄附者から,振込依頼書記載の口座へ寄附金を振込んでいただきます。
  • 振込みを確認した後、寄附金領収書を送付いたします。

受入の時期

寄附の申込みがあった都度,随時受入れることができます。


税の取扱い(税制上の優遇措置)

【寄附者が法人の場合】

寄附金の全額が法人税法上の損金に算入されます。


【寄附者が個人の場合】

(1)以下の金額が所得税法上の寄附金控除の対象となり,当該年の所得から控除されます。

寄附金額から2千円を差し引いた額

※寄附金の額が総所得金額等の40%を超える場合は,40%を限度とされます。 又,控除を受けるためには本学が発行する「寄附金領収書」を添えて、所轄税務署へ確定申告をする必要があります。

(2)本学に寄附をいただいた個人で,寄附をした翌年1月1日現在沖縄県内にお住まいの方は,以下の金額が住民税の税額控除の対象になります。

控除対象額=(寄附金額-2千円)×(4%【県民税】+ 6%【市町村民税】)

※琉球大学への寄附金を控除対象寄附金に指定していない市町村の場合は,県民税(4%)のみが控除となります。

※寄附金の額が総所得金額等の30%を超える場合は,30%を限度とされます。

詳細は,「市町村別住民税寄附金控除対象一覧表」からご確認ください。

問い合わせ先

寄附金の申込みについて

寄附申請書様式ダウンロード

寄附申請書記入例

寄付金申込書送付先
〒903-0215 沖縄県西原町上原207
琉球大学医学部 システム生理学講座
上原宛
TEL 098-895-1110
FAX 098-895-1403


寄附金の振込みについて

財務部財務企画課 総務係
098-895-8044

寄附金の領収書について

財務部経理課 収入・支出係
098-895-8058

その他寄附金全般について

財務部財務企画課 総務係
098-895-8044

お問い合わせ

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